三冊目…

naminosabaoh

2009年09月01日 11:46

昭和48年刊行…

最後のページで語られた著者の犬への思い…


我が家に一匹の犬やどりて

庭をめぐり 星を仰ぎ

深夜に わが心を訪ふ

亭主関白ならぬは わが生来の性なり

飲まず 打たず 買わず

ひとり徹宵 売文業にはげむ

たまさかに一匹の白き小犬は

鏡となりて

わがうちなる“われ”を照らしうつしぬ

わが心に一匹の犬のやどりて

わがすべては犬の心−−こは、うつし世のわが身の宿命とかや


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